「杜尔博士的解剖学课」 乙一作品【日文】

「杜尔博士的解剖学课」 乙一作品【日文】

小说 《阅读JUMP》12月号刊登

「杜尔博士的解剖学课」 乙一作品【日文】

  • 乙一在2002年的「読むジャンプ」揭载过序章的四部后日谈小说,不过后来没有继续下文。
    某种程度来说是《The Book》的原型或者说初稿一类的东西

テュルプ博士の解剖学講義
「薫少年、東方仗助と会う」その1

僕がはじめて東方仗助(ひがしかた じょーすけ)という人に逢ったのは6月20日のことだった。

もっとも、その時はまだ彼の名前はわからず、

特徴的な髪型をした高校生

としか認識しなかった。

夕方、僕が商店街を歩いていると、白い木箱を持った中年の男性とぶつかってしまった。

左腕の中にある鉛筆のことを考え、うつむきながら歩いていたので前方不注意になっていた。

白い箱が地面に落ちて「ガシャン!」と何かが割れるイヤな音がした。

尻もちをついた僕は衝突した男性を見上げると、そのスーツ姿の中年の男性は顔面蒼白。

僕は逃げ出したくなったが、

立ち上がり「…ごめんなさい」とあやまると、

男性は特に怒ってるような表情はなく、むしろ僕を心配するよーな顔で、

「きみ、ケガはなかったかい?えらいね~、きみいくつ?九歳?えらいね~

でも、よそ見しながら歩くのはいけないな、

このクソガキがッ!!」

男は豹変して大きな声でまくしたてた。

箱には得意先へ運ぶ予定の高価な壺が入っていたらしい。

怒鳴り散らす男の声に、道行く人たちの多くが振り返ったが、皆決して立ち止まりはしなかった。

僕はその場から早く立ち去りたいと思っていると、

「薫…?うちの子が何かしましたか?」

一番聞きたくない声が背後から聞こえた。

仕事帰りの母だった。
「ウチの子? アンタ今、ウチの子って言ったのか?」
怒りを抑える事なく 男は母に一連のことを説明した。

「…わかりました。弁償させていただきます。」

母は頭をさげた。僕は母にそうさせてしまったことがつらかった。

それでも男の気はおさまらないらしく 怒鳴り続けた。

すると、地面に置かれた木箱のそばにかがむ1人の学生服の男がいつの間にかそこにいた。

「さっきから立ち聞きしてるんすけど、弁償する前に箱の中身を確認したほうが良くないっすかね?」

胸のあいた長めの学ランに 太いズボン、
そして何より目立つのが
まるで軍艦の船首のよーなリーゼントヘアー、明らかな不良学生だ。
木箱を男に差し出しながらその人は言った。
スーツ姿の中年男性は、突然現れた高校生をいぶかしげに見ながら、確認するまでもないと、受け取った木箱を上下に振った。

するとなぜか、先ほど聞こえたよーな「ガシャガシャ」と細かい破片同士がぶつかり合うウルサイ音は聞こえなかった。

怒りを浮かべていた男の顔が拍子抜けしたよーな表情となる。
僕の表情も。
男はあわてて箱を開けてみると、中に入っていたのはヒビさえ見当たらない真新しい壺だった。
男は首をかしげ、僕と母、学生服の高校生にそれぞれ視線を向けながら、意味がわからないといった顔をした。

「な、だからよー、その辺で許してやんなよ」
弁償する必要がないならば、この場にいる必要もない。

目立つことの嫌いな母は、壊れてない壺を見てホッとした表情で僕の手を掴みその場を立ち去ろうとする。
「待ってよ母さん!」
僕は今、一瞬だけ見えたものが気になった。
高校生が地面の木箱に触れよーとする刹那、その人の手が二重になって分離し、まるで三本目の腕が生えたよーに見えた。
その腕は半透明で、木箱に触れた後、急に消えたのだ。

中年の男性が高校生に声をかける。
「なんだかよくわからないが、

まぁいーか…

あんたにも一応、礼を言っとくよ…

…にしても、
おもしろい髪型だねぇ。」
そうつぶやいた一瞬後、中年男性の姿が視界から消えた。
ボゴォッ‼

爆発するよーな音がして、すぐそばにあった高級ブティック店のショーウィンドーのガラスが粉々に砕けた。
中年男性の足だけが店の破壊されたショーウィンドーから突き出ていた。
男の持っていた壺も石畳に落下して破片が路上に散らばった。
先ほどまであった高校生の優しい目は 険悪な雰囲気を帯びていた。

髪型の事を言われ、どーやら怒っているらしかった。

「母さん、ほら見て!あの人のそばに…」

「あの人のそばに何かいる!見えないの?あいつが殴り飛ばしたら、男が吹っ飛んだんだよ!」

高校生のそばに寄り添う半透明の彫像のよーな力強い人間。

先ほど見えた三本目の腕もおそらくそいつの腕だったのだろう。

幻なのか?

僕以外の人には見えないらしい。

「ちょいと待ちな、これが見えたのか?」
僕の声が聞こえたらしい。

髪型をクシで整える彼の手が止まった。

店の人が混乱した様子で店内から現れ、野次馬が集まりだし 周囲が慌ただしくなっていく。

人ごみに遮られながら、僕と彼は目が合った。

やがて集まってきた大人数の人ごみにはばまれて、僕たちはお互いの姿が見えなくなった。
母は、マンションに到着するまで無言だった。
扉を開け 中に入り 直ちに鍵をかけ、僕にケガがないことを確かめると、僕を強く抱きしめた母は小刻みに震えていた。
僕がそのリーゼントヘアーの謎の能力を持った高校生に再会したのは、
次の日だった。

つづく…

《蒂尔普医生的解剖课》(杜尔博士的解剖学课)是荷兰名画家伦勃朗的成名作,突破了团体肖像画呆板的程式,在构图和人物神情上处理得逼真而又生动。该画现存於海牙莫瑞泰斯皇家美术馆。

初始来源:ameblo.jp/masamijojo/entry-11276417020.html

文章来源: 小说 《阅读JUMP》12月号刊登「杜爾博士的解剖學課」 乙一作品【日文】

参考资料:蒂尔普医生的解剖课

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Merle
成员
7 年 前

求熟肉。。。